平成14年 2002




平成14年12月5日

毎度、ご無沙汰してました。
寒いですねぇ・・・

前回でもお話しした、愛車のアクティくん・・・
その後も不調が続き、8月のアタマに入院させました。

なんでも、発電機の不調とか・・・
ところが発電機をリビルトして取り付けたら、今度は吸気系の引きが弱く、うまくふけあがらないとのこと・・・

結局未だに入院中です。(-_-;)


話は変わり・・・

9月24日に私の兄の結婚披露宴がありました。
私の兄・・・と言うことですから、年齢は推して知るべし・・・

それにあたり、例によって「何か演奏しろ!」とのこと・・・
「ま、自分だけの演奏ならいいか・・・」とのんびり構えていたら、先方の親戚方の歌の伴奏も・・・と言うことになり、アセって楽譜を探し練習しました。
やっとこさなんとか形になったところで、また電話・・・

「ギターも・・・」

ありゃりゃ・・・
そもそもギター苦手なうえに、このところ全然ギター弾いていなかった・・・
早速ひっぱり出して弾いてみたところが、「音にならん・・・」

ライトゲージ張ってあったはずなのに、あっという間に指が痛くなってきちゃった・・・
こりゃまずい・・・とばかりに、エキストラライトの弦に張り替えたら、なんとか音になってきました。

曲は、吉田拓郎氏の「結婚しようよ」だったのですが、コード進行はD−A−Bm−Dなんです。
ギターを弾かれる方はお分かりと思いますが、この「Bm」というコードは左手人差し指で全部の弦を押さえなくてはならないコードなんです。(ま、必ずしもそうしなくても良いのですが・・・)

これがどうにも音にならん・・・

それでも一生懸命練習して、いざ本番。

ご一緒に演奏する他の方たちのギターを見て、「しまった・・・」

「みんなカポしてる・・・」

カポというのは、ギターのネックに取り付けてギター自体を転調し、上記の「人差し指」の代わりにするお道具なんです。

この場合、2カポ(2フレットにカポを取り付ける)にすれば、C−G−Am−Cと言う超簡単な運指にできるんです。

「気がつかなかった・・・」

やっぱりギターは苦手だい・・・


今年も残るところあと少し・・・
みなさま、無事故で年を越せるようにがんばりましょう!



平成14年 7月27日

またまたご無沙汰です。
暑いですねぇ・・・

昨日、前回でもお話しした母校の洗足学園で、集中講義と言うことで「音楽プロデュース論」の講義をさせていただきました。
音楽プロデュース論と言っても実際にそのような学問があるわけでもなく、日頃音楽ビジネスなどに関係しているプロから、現場の生の声を聞こうというものです。
私のテーマは、もちろん「舞台業務の実際」です。
舞台の基本「下手・上手」から、舞台用語、安全意識などについてお話ししました。

と言えば聞こえはいいですが、実際には予定していた内容の60%くらいしかお話しできませんでした。
しかもうまくまとまらず、支離滅裂になってしまいました・・・

なかなか人前で話すというのは、難しいことです。
つたない話を最後まで聞いてくれた学生さんたち、ご苦労様でした。

講義には、昨年2月12日に同窓会コンサートの件でご紹介した同窓生も来てくれました。
彼女の娘さんも、洗足の在学生だそうです。

卒業アルバムも貸していただきました。
23年の時を経て、初めて目にするアルバムです。

いやぁ〜、時の流れというモノは不思議なもんですね。
私など別人のようです。(痩せてるし・・・(^^;))
みんなのファッションも、今見るとやけにオバチャンぽい(失礼!)です。

自分の講義が終わってもう一コマ金井先生と言う方の講義があり、OGI先生たちと食事をしてから洗足をあとにしました。

車で行ったのですが、朝の渋滞が心配だったので6時10分くらいに家を出たら、7時20分頃溝の口に着いてしまいました。
あまりにも早すぎたので車の中で原稿チェックなどをしていたんですが、暑いので車のエアコンをかけっぱなしにしていました。(アイドリングストップしませんでした・・・ご容赦を・・・)

帰りにエンジンをかけたときは何ともなかったんですが、途中買い物しようと海老名のビナウオークに寄り、買い物が終わって(目的のモノは無かったんですが・・・)駐車場に戻りエンジンをかけようとしたら、「キュ」と言う音だけがしてセルが回りません。
どうやらアイドリング状態でエアコンをガンガン効かせていた上に、帰りはR246で帰って来たため渋滞にはまってしまい、発電量より電力消費量の方が上回ってしまったらしく、バッテリーが上がってしまったようです。
渋滞の中でなかなかエアコンが効かないので、電圧計を見たら10V以下に下がっていたのは分かっていたんですが、大したことはないとタカをくくっていたらこの有様です。

しかたがないので一人で押しがけをしようと車を押しては飛び乗り、数回チャレンジしたのですがうまくエンジンがかかりません。
幸い駐車場は2階だったので「最後のチャ〜ンス」とばかり、出口に通じるスロープへ車を持っていき、チャレンジしたら・・・かかった!
ふぅ・・・。
おかげで汗はダラダラ・息はゼェゼェでした。
まさかこんな事で大汗かくとは思ってもいませんでした・・・

すぐに行きつけのカー用品店に飛び込み、バッテリーを交換してもらいました。
不幸中の幸い、バッテリーの保証期間中だったので無料交換してもらえました。

私の車はカーナビやらカーステやら電装品が多いので、以前からバッテリーは私の車に積める最大・高性能のものを選んでいたんですが・・・


話は変わり・・・
最近またライフルを一丁手に入れました。
ホーワ300カービンと言うライフルです。
これは日本の豊和工業が製造したライフルで、自衛隊に納入していたM1カービンの余剰部品を利用して作ったスポーターです。
M1カービンとは、かの有名な「コンバット」で、ヘンリー少佐が持っていたライフルです。
映画「狼たちの午後」でも、アル・パチーノが持ってましたね。
2002年公開の映画「ウインドトーカーズ」でも、ウインドトーカーズと呼ばれるナバホ族(第2次大戦中、アメリカ軍はナバホ族の言語をアレンジした暗号を使用していた)の暗号通信兵が、M1カービン(初期型)を持って戦っていました。

M1カービンは、そもそもは「後方の士官のための、ピストルよりはましな護身用の火器」・・・と言う位置づけのライフルなので、タマも小さく、全体に軽く作られています。

実際に撃ってみると、反動が軽いこと軽いこと!
銃自身も軽いので、Remington700Pに比べるとオモチャのようです。

でもこの銃でも、人に当たれば死んでしまう可能性もあります。
取り扱いには充分注意が必要です。

最近各地で銃を盗まれ、その銃を犯罪に使われると言う事例が目立っています。
ここぞと言わんばかりにニュースキャスターも、銃の管理や必要性などについてまくし立てています。

我々銃所持者としては、盗まれないよう、また盗まれても悪用されないような保管方法(重要な部品を取り外して、銃本体と別に保管する)など、より一層気をつけなくてはなりませんね。


まもなくウチの小屋では「アジア太平洋ハーモニカ大会」が幕を開けます。
世界各地から出演者など、たくさんのお客さんが厚木に来られます。

無事盛況で終わって欲しいものです。



平成14年 5月20日

いやはや、またまた3ヶ月過ぎてしまいましたねぇ・・・
いかんいかん・・・

前回もちらっと書きましたが、小ホールの改修が終わり、稼働しはじめました。
工事後のランニングタイムが少なく、機器への習熟が不完全なままのいわば「見切り発車」状態でのオープンでした。

やはり、いくらかのトラブルはありました。
が、メーカーさんの的確な対応もあり、今はなんとか落ち着いてます。

話は変わり・・・
4月7日に、以前にもお手伝いさせていただいた「ミドリバレエ・インスティテュート」さんの創立15周年記念公演がありました。
シンデレラ全3幕です。
残念ながら今回私は本番のオペは小屋の都合でできませんでしたが、編集などさせていただきました。

いつも小屋にこもっている私としては、外でお仕事できるのはいい刺激になります。
「外から見た小屋」と言うことで、我々の日常業務を再認識できます。

さらに話は変わり・・・
私のHPを見て、「KOYAってなに?」とメールを下さった方がいられました。
それも、なんとオランダから・・・
Eric ter Lingenさんと言う方ですが、彼の地でBonsai(盆栽)を趣味にしていられるそうです。
氏が所属するBonsaiサークルのお名前が「KOYA」と言うことだそうです。
何回かメール交換もしています。(英語ですが・・・)

ネットと言うモノは不思議なもんですねぇ・・・
ただ「KOYA」という言葉一つで、遙か地球半周向こうの方と知り合える・・・

逆に、怖い部分もあるのも事実です。
情報の奔流の中で、何が本物かを見極める力が不可欠ですね。

さらにさらに話は変わり・・・
今日、母校の洗足学園でゼミの講師をやらせていただきました。
「演奏実習」と言うゼミで、実際にコンサートなどを企画・運営するための予備知識や実践をするとのことです。
舞台に立つ者としての心構えや、それを支えるスタッフの役割、お金や時間の流れなど公演を支える事柄について掘り下げる・・・

演奏家としては自分の技術・芸術性だけを磨けば良いというものではない。
いろいろな人や物の支えがあってこそ、公演が成り立つと言うことを実感する場が大事なのだと言うことに注目された母校に改めて敬意を感じます。

このお話しも、やはりネットがきっかけでした。
母校のクラリネットの先生であるOGI先輩が、私のHPをご覧になりメールを下さったのでした。

昨年母校へは同窓会コンサートで行ったのですが、その時は夜でした。
明るい時に改めて母校を見ると、その変貌に驚愕しました。

そうですよねぇ・・・もう20数年経ってしまったんですから・・・
今日ご一緒した学生さん達は、私が学生の頃には影も形もなかった・・・

なにか不思議な感覚ですね。



平成14年 2月21日

今年もはや2ヶ半余過ぎてしまいました。
まもなく私の誕生日・・・さて何歳になるのでしょう・・・(^^;)

お正月に、ちょっと悲しい事がありました。
永らく一緒に仕事をしてきた、うちの会社の照明スタッフの一人が亡くなってしまいました。
うちの小屋をよく利用されていた方ならご存じの方もいられると思いますが、数年前までいた背の高い「彼」です。
死因についてはここでは伏せますが、近くにいた人が急にいなくなってしまうと言うことは、私自身未だに「信じられない」と言うのが本音です。

去りゆく命があると思えば、新しく誕生した命もありました。
1月17日に、ワイフの一番下の妹夫婦に女の子が産まれました。
予定日よりかなり早く産まれたのですが、ミルクをいっぱい飲んですくすくと育っています。

今、ウチの小屋は小ホールの改修工事中です。
音響・照明は卓周辺はすべて入れ替え、回路数も増やしました。
舞台は、大道具収納用の大きなリフトをホリ幕ウラに設置し、ピアノの移動などで痛んだ舟底迫りの縁補修、定式幕を取り外し式にしてワイヤーも巻き取り式にしました。
サスやボーダーも電動化、ピアノ庫の空調装置も設置し、温度・湿度の管理が完璧にできるようになりました。

特筆すべき点として、音響のデジタル・ミキサーが挙げられます。
入力信号をすべてデジタル信号に変換し、デジタル信号のまま各種エフェクトやイコライザー処理などをしたのち、アナログ信号に変換して各出力(アンプなど)に送るものです。
デジタルで処理することによって、ノイズがきわめて少ないクリーンな音にできますし、各効果機器も基本的には不要になります。
接続点が増えることによる接触不良の発生点が減ることもメリットですし、各機器のノイズが積算されることもありません。
DATなどのデジタル録音機器には、デジタル信号のまま記録することができます。
一度決めたセッティングを記録し、それを簡単に再現できます。
ミキサー自体は、コントロール・サーフェイスと呼ばれる今までのミキサー卓のような形状をしたコントローラー部と、エンジンと呼ばれる本体部、アナログ信号をデジタル信号に変換する(その逆も)ADコンバーターで構成されています。

・・・と夢のような調整卓なんですが、いままでのミキサーと基本的な概念が違うため、ボタンなどの表示の意味を新たに覚える必要があります。
さらにチャンネルごとにすべての操作つまみやボタン類があるわけではなく、各チャンネルのSETボタンを押すと、マスターモジュールセクションにあるチャンネルコントロールモジュールにより各パラメーターが可変できるようになっているようです。
ひとつのフェーダーやつまみがいろいろな機能を持っているので、ルーチンをよく把握しなくてはなりません。

と言うことは、セッティングに今まで以上に時間がかかることが予想されます。
「改修したのに、なぜ時間が余計に必要なんだ!」と言うお叱りも受けそうですが、多機能ゆえ致し方のないことなのです。
ただし一度記憶させてしまえば、同じような催しの場合(たとえば講演など)は、そのセッティングを呼び出せば良いので、逆に仕込み時間が短縮されます。

しばらくは本番をこなしつつ、データを蓄積していかなくてはなりません。




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