Remington M700P





 この銃は、レミントン社製のM700Pと言う銃です。実銃です。
私が初めて所持したライフルです。
M700はおそらく日本で一番多く普及しているライフルですが、このM700Pは警察向け仕様となっています。「P」はPoliceのPです。
M700には、ADL、BDL、SENDERO、LSS、VS、VLS、VF、CLASSIC、TITANIUM、MOUNTAIN、ML、SAFARIなど数多くのバリエーションがありますが、このM700Pはその中でもVS(Varmint Synthetic)と言うモデルがベースになっています。
Varmintとは「害獣」の事で、アメリカでは畑を荒らすプレーリードッグなどの害獣駆除の目的で、長距離精密射撃に向いた太い銃身を装着した銃をVarminterと言って使用しています。
このM700Pは「社会の害獣」、すなわち凶悪犯の狙撃用に考えられています。
そもそも米国ではベトナム戦争前後から狙撃銃としてM700を使用していますが、このM700Pはその中でも海兵隊のM40A1や陸軍のM24と言うライフルに似た仕様になっています。
テーパー付きミディアムヘビーバレル、パーカーライジング仕上げ、シンセティックストック付きと言うのが一般向けのM700との相違点になっています。
そもそもは官公庁向け(Law Enforcement)専用でしたが、1994年にM700PSSとして一般市場にも姿を見せ始めました。
この時のモデルは口径.223のみでした。警察向けとして考えた場合、市街地での狙撃が主な使用目的となるので、軍用のような長距離(600mを超える場合も・・・)での狙撃は考えず、200m程度で一撃必殺でき、次弾発射の際にすぐに照準が合わせられるように反動を少なくするためにも、このタマが選ばれたと考えられます。
私のM700Pは口径.308(7.62mm×51)です。日本の銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)では、狩猟用としては口径5.9mm以下・10.5mm以上は許可にならないため、.223(5.56mm×45)は狩猟目的としては所持できません。
狙撃用と言う仕様のため、照星・照門は初めから付いていません。スコープを使用する事が前提になっています。
なお、この銃はRemington Law Enforcement/Government Sales Divisionからデリバリーされ、一般向けのカタログには載っていません。




迫力のヴァーミンターバレル。
肝心の銃口がボケちゃった・・・
クラウンは、イレヴンクラウンです。
イジェクションポート。
この銃は.308なのでショートアクションです。
マガジンは固定式で、5発装てんできます。
左側面。
ストックはHS-Precision社製で、アルミブロックが埋め込まれています。
このストックは木製ストックに比べ温度や湿度の変化に強く、さらにバレルはフリーフローティングされているので、環境の変化による精度の低下が起こりにくいといえます。
銃身&アクション部の、パーカーライジングならではの色の違いがお分かりでしょうか?
ストック内部です。
銀色の部分がアルミブロックです。
このストックは、面ではなく線でバレルドアクションに接していますので、ベディングコンパウンドなどを使用する必要がありません。
バレルに彫られた刻印。
WARNING-READ INSTRUCTION BOOK FOR SAFE OPERATION-FREE FROM REMINGTON ARMS COMPANY.INC.,ILION,NY.,U.S.Aと彫られています。
製造年(ロット)によって、メーカー名&アドレス以外の刻印がないモデルもあるようです。
スコープは、ちょっと贅沢してLEUPOLDの3.5-10x40 Long Range M1を載せました。
バトラーキャップも付けました。
マウントは同じくLEUPOLDのMark4マウント&リングです。
スコープ+リング+マウントで、銃より高価・・・かも?
Mark4マウントシステムは、マウントからスコープを外してしまっても写真のようなトルクレンチを用いて取り付けることにより元の位置にぴったりと納まるので、基本的に着け外ししても零点規正が必要なくなる・・・ と言うことになっています。(一度外して載せ直してみましたが、一応ゼロインは合っていました)
ちなみにトルクは65 IN.LB(65ポンド/インチ)で、バレルドアクションをストックに締め付ける際もこのトルクで行います。
伊勢原射撃場50mレンジにて。
遠くに見える標的は100m用です。
ちょっと下の茶色いっぽい部分が50m用標的です。
初撃ちに使った某国製@85円実包。
・・・が、26発撃ったところで空薬莢が貼り付きを起こしてしまったらしく、ボルトが引けなくなってしまいました。(>_<)
タマは、ちょっと高価でもいい物を使った方がよろしいようです。
初撃ちの結果です。
50m20発ベンチです。
あらかじめボアサイティングしておいたのですが、2発著しく外れています。(^^;)
後半10発はおおむね1インチ以内(2MOA)に収まっていますが、この銃の実力はそんなものではないはずです。(もちろん、ウデの問題はありますが・・・(-_-;)
いずれは、ハンドロードしたタマで挑戦したいと思います。
ストックから外したバレルドアクション&トリガーガード。
右側の黒い箱状のものはマガジンですが、きちんとレシーバーにはまっていないとストックに取り付ける際にうまく収まらないことがあります。
純正のトリガーガードはアルミ製ですが、以前のM24にはDakota Armsの"steel floorplate/triggerguard assembly"が取り付けられていました。
トリガーは、Jewell製に交換しました。
Jewellトリガー。
HVRの2ステージです。
M700系用のJewellトリガーには、BR(Light Pull Competion)と、HVR(Hunting/Varmint)の2種類があります。
BRは主にベンチレスト競技などに用いられるモデルで、トリガープルは1.5oz〜3.0ozとなっており、日本国内での許可要件の"狩猟用"としては軽すぎるため、HVRにしました。
トリガー前面は、Remingtonの純正トリガーのように溝がついているわけではなく、スムースになっています。
本体はエアクラフトグレードのステンレス製、内部のパーツ類はナイフなどの材料にもなる440Cステンレス鋼を焼き入れしたもの(Rockwell硬度58)が用いられています。
調整箇所は3カ所あって、トリガープルの重さ、バックラッシュ、シアーの咬み合い具合が調整できます。
さらにこの写真のモデルは2ステージですので、2ステージ目の重さ調整ができます。
このトリガーには注油は厳禁です。
アクション部からソルベントやオイル等が滲入した場合、ベンジンやライターオイル等で洗わなくてはなりません。
引いた感触は、よく言われるように「細いガラス棒を折った時のような感触」です。(ま、実際には"細いガラス棒を折る"なんて言う体験をすることは希かとは思いますが・・・ (^^;)  近場では、シャーペンの芯を折るというか・・・ いずれにせよ、"パキッ"と言う感触には間違いないと思います)

今まで私は散弾銃しか所持していませんでしたが、ライフルを初めて撃ってその精度に驚きました。
タマによって命中率が変わるのもライフルの楽しさ・・・
反面、遠くまでタマが飛んでしまうと言う危険性もあります。いったん発射してしまったタマは、空中で止めることはできません。
散弾銃以上に注意しなくてはなりません。


*近日中に、TANAKA製のM700との"本物vsエアソフトガン"を予定しています。 乞うご期待!



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