はじめに ホール利用の流れ 舞台用語について ピアノについて 舞台監督について
上手・下手 (かみて・しもて) |
客席から向かって右を「上手」、左を「下手」と言う。「東西(とうざい)」という場合もある。単純に「上(かみ)・下(しも)」と言う場合もある。 |
舞台前・舞台奥 (ぶたいまえ・ぶたいおく) |
舞台の客席に近い方が「舞台前」、遠い方が「舞台奥」。 |
MC(エムシー) | 「Master of Ceremonies(司会者)」の略。よくマイクの略と勘違いして、舞台中にMCをちりばめた図面を目にすることがある。 |
図面(ずめん) | 舞台・照明・音響に関する仕込み図の事をさして言う。 |
きっかけ | 緞帳をとばすタイミングや、テープをスタートするとき、照明をつけるタイミングなどを言う。「きっかけは?」と聞かれて、「好きな者同志が集まって始めました。」などと答えてはいけない。(とある打ち合わせでの実話である) |
バミリ | 舞台上の立ち位置などの印を付けること。「場見る」から来たと言われている。ビニールテープが適当。(テープ等禁止の小屋もあるので要注意) 自分で貼ったバミリは必ずはずして帰りましょう。間違ってもマジック等は使用してはいけない。(これも実話である) |
とばす | 吊り物などを上にあげること。 |
鎮(シズ) | 吊り物などのバランスを取るための重り。舞台上でスタンドなどの重りとして使うこともある。通常10kg程度の物と、補助的にその半分の物(ハーフと言う)がある。 |
手引き(てびき) | 手動の吊り物類のこと。この他に電動の吊り物があるが、小屋付き以外は絶対に操作してはいけない。 |
ばらす | 片づけること。 また、手配した人件やシフトをキャンセルすると言う意味でも使われることがある。 |
はける | 舞台上から見えない位置に移動すること。 |
緞帳(どんちょう) | 舞台と客席を仕切る幕。緞帳が降りるときには下にいないように気をつけましょう。絶対にくぐったりしないこと。 |
てれこ | テープレコーダーのことを「テレコ」というが、この「てれこ」はあべこべ・入れ違いなどのことを言う。「上下てれこだよ〜」などと使う。 |
コンモ | 照明などで2つ以上の器具を同じ回路から取ることを言う。「common(共通の)」が訛ったらしい。 |
卓(たく) | 照明や音響の操作装置。コンソールとも言う。 |
プロセニアム | 舞台と客席の境目を言う。プロセニアムの額縁を「プロセニアムアーチ」と言う。「プロセアム」は誤り。 |
サス | 「サスペンション(吊り下げ)ライト」の略。「指す」ではない。打ち合わせで「舞台の真ん中に立つので指してください。」と言われて困っちゃったことがある。 |
板付(いたつき) | 幕が開く前や、照明がつく前に既に舞台上の居所にスタンバイすること。それに対し、幕が開いてからや、照明が明るくなってからステージに出ることを、「出(で)」「飛び出し」「ドン先」「音先(おとさき)」「あかり先行」などと言う。 |
インカム | 「Intercommunication system」の略。舞台・照明・音響などの各部所同士で連絡を取り合うための装置。「きっかけはインカムで・・・」などと言う。 |
キュー(cue) | きっかけを出すための合図。「キューください。」などと言う。 |
ケーブル | 音響や映像で機器間をつなぐコードのこと。「シールド」と言うのもあながち間違いではないが厳密に言うと違う物なので、区別して使うべきである。照明の場合は、「キャプタイヤ」と言う。それぞれ巻き方にルールがあるので注意。どちらとも、「肘巻き(ひじと手のひらに掛けて巻く方法)」は厳禁である。 |
なぐり | 当ホームページの表紙の写真に写っている、カナヅチ。舞台屋さんが主に使うことから、「舞台屋なぐり」と称して売っているらしい。1本5000円くらい〜。でも、その辺の日曜大工のお店などでは買えないよ。 |
バインド線 | バインドとも言う。黒いビニールコーティングされた針金。比較的軽い吊り物、器具や色の固定に使う。 |
色(いろ) | 照明用のカラーフィルターを言う。見かけはセロファン紙に似ているが、全くの別物。強度や耐熱性が遙かに違う。メーカーによって呼び名や色番号が違う。かつてはゼラチンを使用していたため「ゼラ」と言う場合もある。照明で色を使うと、小屋によっては料金がかかることがある。 |
生かす(いかす) | マイクや照明器具を稼動状態にすること。 |
ランスルー (Run through) |
本番と全く同じ進行で進める稽古。通し稽古とも言う。似た意味の言葉にゲネプロ(general probe)がある。 ランスルーを行うことによって、台本だけでは気づかなかった進行上の問題点などが浮き彫りになることがあるので、できるだけ行うのが理想的。 |
尺(しゃく) | 舞台では長さや高さを表すのに、未だに尺貫法が用いられている。 1尺は約30.3cm。6尺で一間(約1818mm)。 1間を1.8mと単純に言ってしまう場合もあるが、約18mmの差があることに注意すべきである。 また、芝居や音楽などの長さを尺と言うこともある。「M(音楽)の尺が足りない。」などと言う。 |
わらう | 舞台上にある物を、舞台から片づけること。 「はらう」から来たという説もある。 |