コネクター
コネクターとは、機器と機器間をつなぐ接続装置のことです。コネクターには、取り扱う信号の種類や伝送方法によって様々な形状があります。また、その名称も紛らわしい物があります。ここではそのようなコネクターについて述べたいと思います。
コネクターの種類
前述のように、コネクターにはいろいろな種類があります。ここでは、音響機器で主に使われているコネクターについて、その形状や取り扱う信号について述べます。
RCA(ピン)

このコネクターは安価なため、家庭用のビデオやオーディオ機器などによく使われているので、見覚えのある方も多いと思います。 扱う信号はビデオ信号や、不平衡のラインレベル(−20db)の音声信号が主です。 比較的接触不良が起きやすいので、こまめにクリーニングが必要です。 表面が白っぽくなってきたら、要注意! オーディオ用(赤・白)と、ビデオ用(黄色)とでは、使用されているケーブルが違うので区別して使うこと。
標準(フォン)
このコネクターは、アマチュア用のマイクや電気楽器、ヘッドフォン等によく使われています。 写真の物はステレオフォンといって、ヘッドフォンなどによく使われているものです。 このコネクターもRCAと同じく接触不良が起きやすいので、こまめなクリーニングが必要です。このコネクターに限らず、接触不良(接続されたコネクターをさわるとガサガサ言う)の場合は、何度か抜き差しするか、接続した状態でコネクターを何回か左右に回してみると直る場合があります。 ただしこの時は、接続されている機器のヴォリウムをすべて絞ること。 でないと、スピーカーなどを破損するかもしれないよ! またこのコネクターは、「47(ヨンナナ)」ということもあります。
ミニ
これは、上記のフォンプラグを小型化したコネクターです。 写真の物はその中でも、ステレオミニといいます。 ヘッドフォンステレオや、家庭用ビデオカメラのマイク入力や有線リモコンなどに使われています。 このコネクターも上記2種のコネクターと同じく接触不良になりやすいばかりでなく、小さく物理的に弱いので取り扱いには注意が必要です。 根本からポッキリ・・・なんてこともよくあります。 また、これよりさらに小さい「超ミニ」というコネクターもあります。 まれに、このコネクターのことを「ピン」と呼ぶ方がいますが、RCAピンと間違えやすいので、「ミニ」と呼んだ方がいいと思います。
110(ひゃくとう)

これは、かつて電話の交換用に使われてました。 ローインピーダンスのバランス接続に適していることから、設備音響用のパッチケーブルとしてよく使われていました。 「いました」と過去形なのは、現在でも使われてはいるのですが、真鍮削りだしのため、こまめにメンテナンスをしないと接触不良が起きやすいので、最近はこの後で説明する「XLRコネクター」に移行しているからです。 また、上記のステレオフォンにサイズ・形状とも似ていますが、互換性はありません。(例外もある)
XLR(キャノン)コネクター
このコネクターは、我々プロが一番お世話になるコネクターです。 業務用の音響機器ばかりでなく、照明機器のコントローラーなどにも使われています。 接触不良がおきにくく、接続するとロックされるため信頼性が高いといえます。 その代わり、比較的高価(一個数百円から千数百円)です。写真左がメス(XLR−3−11C)、右がオス(XLR−3−12C)です。 ピンの数は、2ピン〜6ピン(まで私は見たことある)の物があります。 音響でよく使うのは、写真の3ピンの物が主です。 互換性のあるコネクターとして、Switchcraft(スイッチクラフト)やNeutrik(ノイトリック)などがあります。
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