ARP2600





ここでは1999年に入手した、ARPの2600というセミモジュラーシンセサイザーをご紹介します。
パッチによる自由度を残しながら、内部で基本的な接続はされているので、スライダーやスイッチの調整だけで音を出すことができます。
その信号の流れは、パネル上で容易に理解できるように工夫されています。
3つのVCO(内ひとつはLFOとして使用可)、ひとつのVCF、VCA、ADSRとAR、ノイズジェネレーター、SAMPLE/HOLD、Voltage processor、Reverb、モニタースピーカーなどが搭載されています。
基本的にモノフォニックですが、1975年以降の製品には2ヴォイスの物もあるようです。
生産時期は1970〜1981年で、1974年までの米国での価格は$2600〜$2900、1975年以降は$3600でした。
日本での価格はなぜか初期の方が高く(為替レートによると思われる)120〜130万円、後期は80万円ほどだったと思います。
この2600と同じ時期のOdysseyとOmni2も所有していますが、この2台がXLR(バランス)outputなのに対し、2600はパッチと同じくミニフォンoutです。マッチングトランスを内蔵して、バランスアウトにすることも可能ですが、どこかにXLRコネクターの穴(直径21o)を開けなければならないので、今のところアンバランスアウトのままです。
ご覧の通り本体とキーボードに取っ手がついていますが、フタを取り付ければそのままケースになります。
といっても、トラックなどにそのまま積み込む気にはなりませんが・・・




左の写真は3620keyboardのコントローラー部です。
PortamentoやLFO、Transpose、Trigger mode、Pitch bendなどが装備されています。
この内、Pitch bendはダイヤル式で、LFOはスライダーなんですが、私としては後期OdysseyのProportional pitch controllerやMoogなどのホイール式の方が使いやすいです。
特にOdysseyのProportional〜のビブラートは、押す強さでビブラートの深さが変えられるので自然なビブラート効果が得られます。
フロントパネルを開けて、内部を見たところです。
手前側がパネルの上部になります。
スライダーやスイッチ、パッチジャックを実装した大きい基板の上にスルーホール基板でVCO、VCFなどのモジュールが配置されています。
奥に電源基板とリバーブユニットが見えます。
上の写真の右上の電源基板のアップです。
このマシンは120V仕様なので、100Vではちゃんと動作しません。
正規輸入品のはずなんですが・・・
リバーブユニット。



私がこのマシンを手に入れたとき、前オーナーは買ったはいいものの使い方が分からず、ずっと(20年間)しまい込んでいました。
かなりホコリはかぶっていましたが、フタをしたままだったのでパネルは新品同様でした。
さすがに電子部品はへたっていて音は出ない状態でしたが、モリダイラ楽器さんでレストアしてもらいました。
持ち運びや電源の問題から、あまり外では使っていません。ついついOdysseyを使ってしまいます。



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